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Posted by - 2024.04.27,Sat
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Posted by 一平 - 2011.02.24,Thu
 読書感想が電話でも寄せられる。蒲郡町三谷小学校の教師であった峯子の教え子が峯子先生について、豊橋歩兵十八連隊で大場栄と一緒だったという人が歩兵の苦しさを・・・。手紙が70年前の記憶を引きずり出すように蘇らせ、そのことを誰に話したらよいのか、聞いてくれるであろうと出版社に電話が入る。日中戦争時代の十八連隊の動きは、書物も読んでもイメージできない。サイパンでは数日間で4万人近い日本兵が殺されていく現場をどうやっても思い浮かべることができないように、大場栄の属した豊橋歩兵十八連隊が7年間も中国大陸を転戦した様子は、戦争体験をしたものでないとわからない。戦火のラブレターに大場栄は実に具体的に戦場の悲惨さを書き残している。戦争は人を殺しあうことだ。毎日が生きるか死ぬか、の日々である。あなぐらで寝泊まりし、大根をかじって何日も過ごす。栄は敵兵士と殺し合った日本刀を何本替えたであろうか。手紙は実にリアルである。
しかし、転戦場所、移動方法が不明であった。
広大な中国大陸の日本兵は中国人民に囲まれ、監視されていた。十八連隊がいつどこに移動するのか?それを知るために野戦郵便局が狙われた。家族に送った手紙から移動先や日本軍の動きを知るためだからだ。そのため手紙には転戦場所や移動方法は書かれていない。伏せ字である。
電話をくれた人からそれらを知ることができた。移動のための偽装工作を行い、移動は深夜に近くの駅まで歩き、軍用列車の貨車にのり、何十㎞も窓を閉めっきったまま移動したという。つづく
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Posted by 一平 - 2011.02.22,Tue
 戦火のラブレターは評判を呼び、問い合わせが多い。問い合わせの中には本屋さんに置いてないのでどこで買ったらよいのかというものが全国からある。本の流通には取次店が必要である。「これから出版」の取次店は地方小出版流通センターにお願いしているため、大手の日版や東版とは異なり、取引書店が少ない。そのため書店に行って「戦火のラブレター」と問い合わせても店員さんが調べるコンピューターに出てこない。地方小出版流通センターは日版や東版とも取引をしているので、本屋さんで「地方小出版流通センター」と言えば、本を注文できる。
直接電話で注文もうけるが、郵送料や代引き手数料が必要になるので、本屋さんにお願いすれば、最近ではすぐに手にはいるようになった。電話は色々な人からかかってくる。その都度、購買の動機を伺うのであるが、NHKテレビ、中京テレビ、ビートたけしのアンビリバブリー、ニュースゼロを見たという人が圧倒的に多く、あらためて宣伝におけるテレビの影響力を感じた。
購入希望者と話しがテレビを見て、親にプレゼントしたいというものあった。親と言えば戦争体験者で80才近くの人であろうが、ロマンチックな話しを読んで欲しいというものだろう。
読書感想文も圧倒的に70歳以上の人が多く、皆さん、若い人に読んで欲しいと書き添えてある。編集者としては、是非若い人達に読んで欲しいと思っているが、なかなか若い人達まで戦争体験を伝えるのは難しいとも思ったりする。       続く
Posted by 一平 - 2011.02.19,Sat
 戦火のラブレター読後感想
「テレビで主人公の名前を最初に知りました。蒲郡の人だ!、歓喜雀躍をした。いつまでも胸に残る大作である。」

「戦時態勢の中で戦地の夫と銃後の妻との心温まる手紙に感動の連続となりました。素晴らしい夫婦愛と日本軍人の生き様と志の高さに感激しました。」

「ただただ涙無くしては読めない私でした。娘、孫達にも回し読みをして読んでもらいます」  

「読み進むたびに戦地での暮らしが目に見えるようだ。残した妻への思いやりがあふれている」

「私は三谷小学校で二年間峯子先生にお世話になりました。先生ご夫婦の愛、お互いに思いやりのお手紙なつかしく読ませて戴きました」

「数多くの手紙のやり取りの中から家族の絆の強さを感じました。日本の良き伝統、文化を守るために戦って下さって事に感謝申し上げます。私の子供や孫達のためにも歴史の事実を語り継いでいきたいと思います」

「この本は昨年夏頃から首を長くしてお待ちしておりました。筆まめなお二人にはびっくりというか感心致しました。栄様にはお会いした事はありませんが、峯子様には戦時中兵隊さんの留守宅のお手伝いにと言うことで農作業のお手伝いに行ってお会いしたことがありました」

「みね子先生の教え子であります。昭和15年から昭和17年頃までと記憶しております。栄さんのことは先生の口から常時教えて戴いていましたので、よく知っています。文面を見ますとなんとなつかしい郷里の地名、又我が家で起こった様々な出来事と重なりまして、みね子先生が私のために日記を付けて下さったように、昭和初期が戻って参ります。そして最後の死についても夫婦の絆はこれは深い、深い、人にはわからない二人のご縁の深さを感じました」



Posted by 一平 - 2011.02.19,Sat
2月11日は太平洋の奇跡の封切りであった。本もこの日から販売した。すでに、日本テレビやフジテレビ、NHK、朝日新聞、中日新聞、東海日日新聞では出版されることを放映、記事にしてくれていたので、翌日の12日、13日に蒲郡市勤労福祉会館で行われた、「大場栄と峯子の戦火のラブレター展」は開演と同時にとぎれることなく多くの人が訪れてくれた。
パネル展示を紹介しておこう。

開催にあたって
大場栄と峯子は共に愛知県蒲郡市出身で、栄は豊橋市吉田方小学校、(峯子は後に三谷町立三谷小学校)の教師をしていましたが、栄は1937年に妻峯子と一人息子を残して日中戦争に徴兵されます。一、二年で終結すると思われた戦争は1945年まで続きます。  二人は手紙を綴ります。栄は中国大陸での数々の戦闘の経過を、妻も戦時下の様子を週に一度7年間送り続けました。手紙は千通以上あったと思われますが、峯子は亡くなるまで、二人の手紙を大切に小箱に入れてしまってありました。  二人の手紙は大場栄のサイパンでの活躍が2011年2月に東宝映画「太平洋の奇跡」として映画化された時に発見されました。  手紙は二人のロマンスを中心に赤ん坊の成長記録をおり交ぜながらユーモラスに描かれいます。どこでデートし、初めて口吻をした想い出、二人はかつての幸福な想い出をまさぐりあいます。遠く離れた日本と中国から月や日蝕を眺め、互い に「見ているかい?」と手紙でやり取りする描写等は、とても詩的でロマンチックな内容になっています。  戦争中、夫婦の交わした手紙は多く紹介されていますが、一般に戦地の夫が妻に送ったものが多く、二人の手紙が長期間にわたり残っているのは珍しいと思われます。また、二人の手紙は当時の様子が具体的なドキュメンタリーのようになっていることにより、昭和12年から18年までの日中戦争時期の時代背景を知る一級の歴史的価値のあるものとなっています。  戦争が二人の愛を裂き、悲しみと不安に満ちた日常生活を強いられることが二人の手紙から感じられることと思います。  そのような意義とは別に、当時の二人の愛に溢れるラブレターを読まれることだけでも、この展覧会をご覧になる意味があると思います。続く
Posted by 一平 - 2011.02.19,Sat
2月11日は太平洋の奇跡の封切りであった。本もこの日から販売した。すでに、日本テレビやフジテレビ、NHK、朝日新聞、中日新聞、東海日日新聞では出版されることを放映、記事にしてくれていたので、翌日の12日、13日に蒲郡市勤労福祉会館で行われた、「大場栄と峯子の戦火のラブレター展」は開演と同時にとぎれることなく多くの人が訪れてくれた。
パネル展示を紹介しておこう。

開催にあたって
大場栄と峯子は共に愛知県蒲郡市出身で、栄は豊橋市吉田方小学校、(峯子は後に三谷町立三谷小学校)の教師をしていましたが、栄は1937年に妻峯子と一人息子を残して日中戦争に徴兵されます。一、二年で終結すると思われた戦争は1945年まで続きます。  二人は手紙を綴ります。栄は中国大陸での数々の戦闘の経過を、妻も戦時下の様子を週に一度7年間送り続けました。手紙は千通以上あったと思われますが、峯子は亡くなるまで、二人の手紙を大切に小箱に入れてしまってありました。  二人の手紙は大場栄のサイパンでの活躍が2011年2月に東宝映画「太平洋の奇跡」として映画化された時に発見されました。  手紙は二人のロマンスを中心に赤ん坊の成長記録をおり交ぜながらユーモラスに描かれいます。どこでデートし、初めて口吻をした想い出、二人はかつての幸福な想い出をまさぐりあいます。遠く離れた日本と中国から月や日蝕を眺め、互い に「見ているかい?」と手紙でやり取りする描写等は、とても詩的でロマンチックな内容になっています。  戦争中、夫婦の交わした手紙は多く紹介されていますが、一般に戦地の夫が妻に送ったものが多く、二人の手紙が長期間にわたり残っているのは珍しいと思われます。また、二人の手紙は当時の様子が具体的なドキュメンタリーのようになっていることにより、昭和12年から18年までの日中戦争時期の時代背景を知る一級の歴史的価値のあるものとなっています。  戦争が二人の愛を裂き、悲しみと不安に満ちた日常生活を強いられることが二人の手紙から感じられることと思います。  そのような意義とは別に、当時の二人の愛に溢れるラブレターを読まれることだけでも、この展覧会をご覧になる意味があると思います。続く
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